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2019年4月25日(木)

栃木工場見学会を開催しました

2019年4月25日、ものづくりなでしこ栃木工場見学会を開催。約20名の会員と、異業種の女性経営者の皆様にも参加頂き、交流を図りました。

 


オグラ金属株式会社 様 訪問レポート

 

1社目は、藤の庭園として有名なあしかがフラワーパークに程近い場所で、自動車、アミューズメント、環境商品、鉄道車両部品の設計・試作からプレス板金加工、溶接、組立までを手がけるオグラ金属株式会社(栃木県足利市)の「社員がつくる世界一の魅せる化5Sテーマパーク工場」を見学しました。

当日は、オグラ金属様の特別な計らいにより、冒頭では和泉聡 足利市長からごあいさつを頂戴しました。

足利市は「5Sの街・足利」として、日本国内のみならず世界各国から見学者が訪れています。その見学先を代表するオグラ金属では、11年前から5S・改善活動を再スタート。これまで見学者は数千人に昇り、活動は見学に訪れるたびに進化していて、感動するほどのハイレベルな活動に取り組まれています。
自分たちの働きやすさと自分たちが楽しんで活動をしているか、を基準に進められている5S・改善活動は、トップダウンではなく、完全ボトムアップによって活動が進められ、途絶えることなく進化しています。小倉副社長は、「経営者が活動に対し関心を持ち、【認める事】と【褒める事】にある。経営者が一人ひとりにしっかり声をかける事により社員のモチベーションが保たれ、更には部署を超えた社員同士のコミュニケーションの促進と、みんなで協力し合う=チームワークの構築に繋がり、結果として、協力会社・お客様にも感動を共感して戴く活動に繋がっています」と秘訣を語りました。

活動の中で芽生え、研ぎ澄まされた社員の「気づき力」は、これからの時代を勝ち抜いていくオグラ金属のチカラの源泉となり更に進化していく事でしょう。

 


菊地歯車株式会社 様 訪問レポート

 

2社目は、自動車(試作・量産)、油圧機器、建設機器、航空・宇宙業界に使用される各種歯車および歯車装置の製造・設計を行う、菊地歯車株式会社(栃木県足利市)を見学しました。足利鉄工団地内には6つの工場が立ち並び、各工場内には重要な役割を担っている存在感のある機械がフル稼働していました。

菊地歯車の5S活動の歴史は15年前と長きに渡り、「定着のフェーズ」にある現在でも、『基本の徹底』という事で毎月1回の5Sパトロールが欠かさず行われています。

その基本概念は、「VM(Visual Management)」です。企業の全部門において「見える化」を推進し、PDCAの管理サイクルを回しながら日常の管理・改善活動を展開し、改善・改革を図っていくVM活動の推進を徹底しています。

また、本業の傍ら、菊地社長は、足利市の “5S実践活動”の更なる普及を目指し2009年に足利商工会議所内に設立された「足利5S学校」の校長を2017年から務め、「5Sでつながる街づくり」を掲げて、国際交流、各企業の更なる活動の底上げ、外部への広報活動などにも力を注いでいます。現在、5Sを推進する足利市の企業は、製造業にとどまらず行政機関・学校・サービス業等にも浸透し、また国内外から益々注目を浴び、今後の足利市の更なる活躍に期待が膨らみます。