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2019年6月18日(火)

第四回通常総会を開催しました

ものづくりなでしこ(事務局:東京都台東区柳橋1-4-4、ツイントラスビル8階、株式会社NCネットワーク内、代表幹事:渡邊弘子=富士電子工業株式会社代表取締役社長)は2019年6月18日、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー49階で第4回通常総会を開催。約80名が参加しました。

 

19年度は、交流事業・教育事業としまして以下を予定し、日本のものづくりの一層の発展に寄与してまいります。

開催日 地域 イベント種類 詳細(見学先等) 予定参加者数
8月29日(木) 大阪府 勉強会、意見交換会 テーマ「組織の体力強化」 60名
10/30 (水)~10/31 (木) 広島県 工場見学会 (株)キャステム、ローツェ(株)、(株)ディスコ 20名
1月21日(火) 東京都 新年会 講演会など 100名

 

このほか総会では、第三期の活動報告として、

・2018年6月開催「第3回ものづくりなでしこ通常総会(講演:株式会社NCネットワーク 内原康雄代表取締役社長)」

・2019年1月開催「ものづくりなでしこ新年会(講演会:三井化学株式会社 越部実参与)」

 

以下活動については会員の皆様に発表いただきました。

・2018年8月開催「長野工場見学会(株式会社サイベックコーポレーション・伊那食品工業株式会社)」は株式会社岡部マイカ工業所の岡部紗代子社長付

・2018年11月開催「第三回勉強会&意見交換会in関西(講演会テーマ:人財、意見交換会テーマ①:IT化による働き方改革、テーマ②:採用と教育、テーマ③:セクハラとパワハラ)は新日電熱工業株式会社の山崎ちづる取締役総務部長

 

 

総会に引き続き、株式会社堀木エリ子&アソシエイツの堀木エリ子代表取締役が「無限の可能性に挑む~進化する和紙~」のテーマで講演を行いました。同社は、建築空間に適用できる大型の手すき和紙を中心に制作しており、成田国際空港のアートワークや世界的チェリストヨー・ヨー・マ氏の舞台美術などを手掛けられています。

講演に先立って堀木社長はご自身が大事にしているものを「ご縁」と「腹の底から湧き上がるパッション」だと述べられました。最初の就職先は銀行だったという堀木社長、ご縁で手すき和紙の世界に入り、職人達に鍛えられ、機械すきの和紙の普及にも負けない独自の手すき和紙の世界を築き上げてこられました。

中でも「できない」を捨てることは非常に大切だと主張されました。ご自身も、就職先の和紙会社閉鎖、機械に勝つことは「できない」と言われていた手すき和紙の活用など様々な課題に直面しました。しかし壁にぶつかっては原点に戻る、という姿勢を貫き「やってみたらできた」ことが沢山あると述べられたのが説得力に満ちていて非常に印象的でした。また、改めて大人になることの大切さも述べられました。ここでいう「大人」とは、社会、家族、地域、会社での「私」とは何かを認識し、それぞれのコミュニティでの役割を担える人のことを指し、「私」本位の行動は子どもであると指摘されました。

ものづくりなでしこ会員の主要業種である「製造業」とはまた少し異なったジャンルの講演内容でしたが、業種を超えて「とても刺激を受けた」「すぐ社内に持ち帰りたい」等、感動の声が多く聞かれた講演となりました。

 

続いて、「女性リーダー人財育成の取り組みについて」という題で、経済産業省 新居泰人大臣官房審議官からお話を頂きました。「女性活躍推進法」の政策や国内での女性の就業状況について触れられたほか、米ハーバード大の教授陣を招聘して行われる女性リーダー育成合宿の紹介も行われました。(株)フュージョン 國武裕子代表取締役が、過去実際に参加したということで「まとまった予習が必要で勉強漬けの状態だったが、色々な考えを持った参加者と交流できて物の見方が豊かになり、非常に有意義だった」と振り返られました。

 

その後、長谷川内閣総理大臣補佐官、中小企業庁の安藤久佳長官、中小企業庁前田泰宏次長、中小企業庁事業環境部 林 揚哲 取引課長、経済産業省の伊奈友子商務・サービスグループ消費経済企画室長兼物流企画室長、経済産業省製造産業局 松本 真太郎 素形材産業室長、経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室 浅野 優子係長 一般社団法人日本工業炉協会の小林太郎会長、全国中小企業団体中央会の及川勝事務局長、西岡めぐみ千代田区議会議員らを来賓に迎え、懇親会を盛大に行いました。