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2021年7月9日(金)

第六回ものづくりなでしこ通常総会および一般社団法人設立祝賀会を開催しました

一般社団法人ものづくりなでしこ(事務局:東京都台東区柳橋1-4-4、ツイントラストビル8階、株式会社NCネットワーク内、代表理事:渡邊弘子=富士電子工業株式会社代表取締役社長)は2021年7月9日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラム5階で第6回通常総会を開催しました。21年4月に一般社団法人として再スタートを切り、幹事会を理事会に名称変更してからは初めての総会です。コロナ禍でのハイブリッド開催となり、会場で52人、ウェブ配信で29人が参加しました。

21年度は、8月19日に大阪で勉強会・意見交換会、10月に工場見学会、22年1月に東京で新年会をそれぞれ予定しているほか、ウェブでBOURGEON会員向けイベントと新規入会者フォローアップを随時予定しています。これにより会員相互の連携や交流を促進するとともに、会員企業の継続的な発展につなげます。また、一般社団法人化に伴い、税理士と顧問契約を交わし、正確な会計報告を行います。

 

一般社団法人化により、幹事が理事に名称変更されました。21年度の理事は以下の10人体制となります。

代表理事=富士電子工業株式会社(大阪府八尾市)の渡邊弘子代表取締役社長

副代表理事=昭和電気鋳鋼株式会社(群馬県高崎市)の手塚加津子代表取締役社長

副代表理事=日本電鍍工業株式会社(さいたま市北区)の伊藤麻美代表取締役社長

理事=海内工業株式会社(横浜市緑区)の海内美和代表取締役社長

理事=株式会社井上鉄工所(埼玉県上尾市)の井上裕子代表取締役社長

理事=株式会社太陽堂封筒(東京都新宿区)の吉澤和江代表取締役社長

理事=株式会社ヒュージョン(熊本県菊池市)の國武裕子代表取締役

理事=アルファ電子株式会社(福島県天栄村)の樽川千香子専務取締役

理事=株式会社トミナガ(高知県高知市)の島田佐代営業部課長

監事=小松ばね工業株式会社(東京都大田区)の小松万希子代表取締役社長

総会に引き続き、京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻の奥野恭史教授が「スーパーコンピュータ・AI が拓く創薬・医療の未来」のテーマで講演を行いました。奥野教授は、日本の製薬業について「世界トップレベルの研究開発力と要素技術を有する」ものの、「研究機関と企業が統合化できない。欧米に比べ規模・資本力が弱く、リスクが取れない。治験・承認プロセスのコスト・スピード・人的リソース・体制の問題もある」と分析。欧米メガファーマと戦うには「少人数・低コスト・超効率化を実現する創薬DX(デジタルトランスフォーメーション)の徹底しか道はない」と強調しました。

具体的には、まず「2020年7月にスーパーコンピュータの富岳を使い、京大が2128種類の医薬品の分子シミュレーション(分子動力学計算)によりコロナ薬候補を数十種類に絞り込んだ」ように、「スパコンを活用すべき」としました。その中で第2位だったニクロサミドは低コストかつ安全性の高い薬剤で、ドイツのバイエルが20年11月に米国で臨床試験を始めたそうです。

次に「AI(人工知能)を活用すべき」としました。「医薬品は化学合成実験と活性評価試験を何度も繰り返し、安全で薬効を発揮する薬剤に仕上げていく」ので、「化学構造を生成するAIと、活性を予測するAIに置き換えればいい」と述べました。

シミュレーション科学とデータ科学の開拓により、創薬の常識と言われてきた「成功確率2万5000分の1、開発費用1200億円、開発期間10年以上」は完全に覆るといいます。

会員PRの場では、アルファ電子株式会社の樽川千香子専務取締役と、サポーター会員の株式会社JMA・アソシエイツの林武利代表取締役が登壇しました。この中でアルファ電子の樽川専務は「電子部品の受託製造会社という顔以外に、食・農業の自社製品開発という顔を目指す」と話し、うどん風の白米麵、パスタ風の玄米麺の「う米めん」と、生きくらげ(黒、白)を紹介しました。「う米めん」はお中元セット特価3500円(税込み、送料別)、生きくらげセットは2500円(税込み、送料込み)で販売しています。また、総会の最後には、防衛大臣政務官の松川るい参議院議員が祝辞を述べ、閉会しました。

その後、一般社団法人設立祝賀会に移り、来賓とともに一般社団法人化を祝うとともに、ますますの発展を誓い合いました。