2025年8月29日(金)
大阪・関西万博「ものづくりなでしこ国際フォーラム」を開催しました

一般社団法人ものづくりなでしこ(事務局:東京都台東区東上野1-14-5、ユーエムビル8階、株式会社NCネットワーク内、代表理事:渡邊弘子=富士電子工業株式会社 代表取締役社長)は2025年8月29日、EXPO 2025 大阪・関西万博 ウーマンズ パビリオン内「WA」スペースにおいて、「ものづくりなでしこ国際フォーラム」を開催しました。
当日、「WA」スペースの来場者席は満席。また、より多くのみなさまに関心を持って頂きたいという観点により、会員向けに設置したリーガロイヤルホテル大阪ビューイング会場と一般参加者に向けてオンライン配信を試みました。国内並びにアメリカやドイツ、中国からも視聴者が集まり約110名の方にご参加いただきまして、盛会のうちに幕を閉じました。

■基調講演「女性中高生のキャリアの探し方」-得意ではなく「好き」を見つける!-
基調講演では、「女性中高生のキャリアの探し方」をテーマに、芝浦工業大学 工学部 山本 文子教授にご登壇いただきました。
山本 文子教授は、主に高圧力を用いた機能性物質探索を研究しています。
また、大学・企業などの理工系技術者・研究者が立ち上げたNPO 女子中高生 理工系キャリアパスプロジェクトの理事を務められており、女子生徒が製造業を含む理工系の仕事や人との出会い、自身のキャリアを考える合宿「女子中高生夏の学校」を長年運営してこられました。
企業のニーズとして、女性技術者や研究者の採用意欲は高くなる一方で、内閣府男女情動参画白書(令和6年版)であきらかになったのは、OECD38カ国中、日本は理系分野で女性割合が最も低く「女子の理工系進路選択が増えない」という大きな課題に直面しており、エンジニアとして活躍したいという女性を増やす環境づくりが急務と言え、昨今様々な団体が動き出しています。
NPO 女子中高生 理工系キャリアパスプロジェクトは上記のような課題に対し、理工系への進学や分野選択で悩んでいる女子中高生が自らの理工系キャリアパスを描けるようミッションを掲げ支援事業を行っています。
「生き生きと仕事をする女性の背中を見せる事」そして適切な情報を「直接」伝える事が本プロジェクトの意義として活動をされています。
最後に本プロジェクトに賛同したいという企業と女子学生との繋がり方や次世代育成についてご紹介いただきました。

■パネルディスカッション-女性活躍がもたらす経済効果-
パネルディスカッションでは、ファシリテーターにものづくりなでしこの創設にも深く関わり、渡邊代表理事らとともに「ものづくりなでしこ」を約15年前に立ち上げた、中小企業庁 伊奈友子商業課長を迎え、株式会社長谷川機械製作所 長谷川透代表取締役社長、hakkai株式会社 関聡彦代表取締役社長、八海精密成型(蘇州)有限公司 張暁華総経理、ものづくりなでしこ 渡邊弘子代表理事の5名で開催されました。
「女性活躍がもたらす経済効果」をテーマに、製造業における女性活躍の現状と課題、そして経済成長への貢献について、国内外の経営者・実務家が多様な視点から議論を展開しました。製造業という男性比率の高い業界において、国・地域・企業規模それぞれの特性を踏まえながら、女性が活躍できる環境づくりに向けた取り組みや考え方が率直に語られました。

約1時間にわたるパネルディスカッションを通じて、製造業における女性活躍は単なる「ダイバーシティの推進」にとどまらず、企業の生産性向上、人材確保、さらには日本全体のGDP成長に直結する経営課題であることが鮮明になりました。
国・地域・企業規模によってアプローチは異なりますが、「ファーストペンギン」となる先駆者の姿を見せ、セカンド・サードペンギンを生み出していく継続的な取り組みが重要であるという点は、登壇者全員が共鳴した共通認識でした。
最後に、渡邊代表理事からの総括として「自分の思いを押し付けることで誰かの成長を止めることなく、大きな視点で日本の力、ひいては世界の力を高めていく」——このメッセージはものづくりなでしこ国際フォーラムの精神を体現するものとして、参加者にお伝えすると共に、フォーラム内で発表した提言を後日政府に提出する事をお約束し、会を締めくくりました。
ものづくりなでしこのYouTubeチャンネルで当日の様子を公開していますので、ぜひご覧ください。

