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2022年1月19日(水)

2022年新年会を開催しました

ものづくりなでしこ(事務局:東京都台東区東上野1-14-5 ユーエムビル8階、株式会社NCネットワーク内、代表理事:渡邊弘子=富士電子工業株式会社代表取締役社長)は2022年1月19日、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー49階で新年会を開催しました。リアル参加50人、オンライン参加18人に来賓5人を加え73人が参加しました。

懇親会に先立ち、サポーター会員である由紀ホールディングス株式会社(東京都中央区)の大坪正人代表取締役社長が「ものづくりの力で世界を幸せに~中小製造業を輝かせる挑戦と進化~」と題して基調講演を行いました。

由紀ホールディングスはグループ企業9社を抱え、同社のホームページによるとグループ売上高は69億円(国内:2018年度)となっています。大坪氏は、グループ企業の株式会社由紀精密が腕時計の世界三大複雑機構の一つであるトゥールビヨンの部品を受注し、海外10社以上に時計部品を供給するなど技術力の高さをアピールしました。「2006年から18年までの平均成長率は13%」に達し、17年3月には皇太子殿下(今上天皇陛下)が由紀精密をご視察、18年12月にはフォーブス主催の「SMALL GIANTS AWARD 2019」パイオニア賞を受賞したことを紹介しました。現在は「超電導ワイヤが100分の3ミリまできている」ことや、「宇宙分野で超小型人工衛星用スラスタを開発している」ことなどを取り上げました。そのうえで、製造業に人を集めるのは「町工場の音を集めたINDUSTRIAL JPのような取り組みが有効」と強調しました。

続いて、BOURGEON会員である株式会社キョーワハーツ(横浜市港北区)の坂本留実取締役が会員PRを行い、自社商品の可動式ファイル「NOUQUE」を紹介しました。同商品は綴じ具と綴じ穴の形状を工夫することにより、どこからでも自由に書類を抜き差しすることを実現した特許取得商品です。

また、サポーター会員である岩手県立大学の近藤信一准教授が「女性の特性を生かした女性経営者の経営戦略モデルの構築」の研究成果を紹介しました。それによると、母親が経営者である場合の事業承継について「早い段階で決めて、早い段階で渡す」「女性は従業員の立場で現場を学ばせ、男性は幹部に据える」という傾向がみられることを明らかにしました。社内の指導力不足を課題としているので「コミュニケーション能力を求め、経営理念の継承、社会の変化への対応を望んでいる」と述べました。課題として「男性は時間がないこと、女性は実務的な問題」を挙げ、女性経営者は「会社は社会のものという認識が強く、従業員を引き継いでもらいたいという傾向がみられる」との見解を示しました。

 会員PRの途中で、長谷川榮一前内閣総理大臣補佐官があいさつを行いました。懇親会では渡邊代表幹事のあいさつ、松川るい自民党参議院議員の来賓あいさつの後、伊奈友子経済産業省製造産業戦略企画官/ものづくり政策審議室室長が乾杯のあいさつを行い、懇親会を盛大に開きました。来賓には及川勝全国中小企業団体中央会常務理事も参加してくださいました。