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2021年1月28日(木)

2021年新年会を開催しました

ものづくりなでしこ(事務局:東京都台東区柳橋144、ツイントラストビル8階、株式会社NCネットワーク内、代表幹事:渡邊弘子=富士電子工業株式会社代表取締役社長)は2021128日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで新年会を開催し、開催の様子をZOOMでオンライン配信しました。会場への来場、オンライン合わせて約70人が参加しました。

 

 

 

基調講演では、株式会社インフォコーパス(東京都目黒区)の鈴木 潤一代表取締役社長が「IoTが切り開く本当のデジタル活用 ~今後の展望と我々が意識しておくべきこと~ 」と題して講演を行いました。

鈴木氏は早稲田大学理工学部卒でヒューマノイドロボットを研究し、その後NECに入社。日本オラクル、サンマイクロシステムを経て、2008年から日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)主任研究員としてビックデータにおける国益についての調査・研究を行いました。その経験を活かし2013年 株式会社インフォコーパスを設立、201411月から代表取締役に就任。IoT技術の大衆化を進めています。

講演では冒頭にDXを「データとデジタル技術を活用して、顧客ニーズを基に製品・サービス・ビジネスモデル・組織・プロセス・業務・企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義し、IoT/DXの重要性を述べました。しかしながら中小製造業ではまだIoT/DXが進んでいない企業が多く、その原因として現場、生産管理、経営者の三者が情報共有されずローカルで情報を保管していること、データ収集、可視化(レベル1)まで行えてもその先のデータの連携・分析による知見(レベル2)で情報を正しく汲みだすのに苦戦すること、などが課題だと指摘しました。それらの課題を解決するために、鈴木氏は機械・センサーを限定せずあらゆるものに対応できる自社商品「センサーコーパス」を開発しました。センサーコーパスは情報の整理、ノイズ除去、数の増加変化への対応などデータを効率的に、かつ簡単に管理できるとともに、費用が月額5万円と安価に導入することができます。現在センサーコーパスは様々な業界で30社以上に導入されており、製造業におけるIoT/DX化を促進しています。最後にIoT/DXを進めるにあたり大切なこととして、①何を解決したいのか目的を明確化すること、②費用をかければよい問題ではないので、まずはスモールスタートで仮説を解決していくこと、2つを挙げました。

 

 

講演会の後、自動車産業ポータルサイトのマークラインズ株式会社(東京都千代田区)の酒井誠代表取締役社長は会場で、クラウドファンディングで「からーせらぴーらいと」の資金調達に成功したオグラ金属株式会社(栃木県足利市)小倉乃里子取締役副社長、「ウィコネクトインターナショナルジャパン」で女性起業家を支援するヒューネクスト株式会社(愛知県名古屋市)鈴木世津代表取締役はオンラインでそれぞれ企業PRを行いました。