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2018年8月22日(水)

長野工場見学会を開催いたしました

ものづくりなでしこ-女性のしなやかな強さが日本のものづくりを支える-

株式会社サイベックコーポレーション様 訪問レポート

8月22日は、ぶどう畑に囲まれた自然豊かな工業団地に工場を構える株式会社サイベックコーポレーション(長野県塩尻市)を見学しました。
まずは「多様な人材が働く会社の在り方とは」をテーマに、株式会社サイベックコーポレーション 平林巧造 代表取締役社長に講演をいただき、その後は、平林社長の社長就任後に設立された「夢工場」と、前社長である平林会長の、働く社員の幸せとものづくりへの思いが詰まった本社工場(サイベックコーポレーションの原点)を見学しました。

平林社長が社員の皆様の夢を叶える場所として名づけられた「夢工場」の特徴は、金型の品質と振動対策を十分に考慮し設計された地下工場で、23度±0.3度に保たれており、高精度な金型を製造する設備は平林社長のこだわりでパールホワイトに塗り替えられている。これには「機械を大切に使って欲しい」という平林社長のものづくりに対する思いが込められていました。
工場が働く社員にとって快適な空間であることのこだわりが随所に散りばめられた、いわば「夢のLab」を見学しました。

これまでも、そしてこれからもお客様に必要とされ続ける会社としての高付加価値の追求と、将来を見据えた新規事業も進み始めています。
今後も1番大切な事は、「社員は家族」そして「社員の笑顔」。平林社長と社員の皆様は、今後も「私たちは “もの創り“ でお客様・地域を幸せにする会社です」という夢・理念を胸に、笑顔でチャレンジしていくとのことでした。

» 株式会社サイベックコーポレーション

伊那食品工業株式会社様 訪問レポート

8月23日は、寒天ブランド「かんてんぱぱ」シリーズを主に展開されている伊那食品工業株式会社(長野県伊那市)を訪問しました。到着後、すぐに館内シアターにて会社概要のビデオを鑑賞。塚越寛 取締役会長の「年輪経営」理念を軸に、「企業は何のために存在するのか」という問題提起に始まり、「社員が幸せになること」を第一に考えた伊那食品工業の方針について理解を深めた後、監査役の丸山様より詳しい経営理念を伺いました。
寒天業界は大変厳しく、日本人の食習慣の激変によって最盛期に全国40社以上の寒天メーカーも現在は4社にまで激減。時代の変化へ柔軟に対応するために、研究開発に力を入れて、様々な物性の寒天を開発し、寒天の用途を広げました。伊那食品工業では、企業は「人づくり」という考えの元、社員教育にも力を入れています。その1つとして「21世紀100年カレンダー」を取り入れています。10年間の歳月も、このカレンダー内ではたったの1行。カレンダーの中にある自分の命日を想像しながら、一度きりの人生を大切に生きなければという思いと、会社を良くするために今、何ができるのか改めて考えさせられました。

終了後は、一般の方にも入園料無料で開放されている伊那食品工業の「かんてんぱぱガーデン」を自由散策しました。3万坪の敷地に何種類もの花が咲き、草木も隅々まで手入れが行き届いています。驚くことに、これらは毎朝の清掃時間を利用して、社員の皆様で自主的に管理されているとのこと。持ち場もルールも特にないのに、業者に頼らずとも剪定作業に至るまで各自で行うのです。
当たり前のことを当たり前にする、このひたむきな姿勢で設立以来50年間の増収増益を達成。社是「いい会社をつくりましょう ~たくましく そして やさしく~」はこの先の時代にも左右されず、永続していくことでしょう。

» 伊那食品工業株式会社